2011 年 9 月 4 日 のアーカイブ

そのあとのニース 20110620-5

マティス美術館を出たあとのわたしたちのことを
ダイジェストでお伝えします。


  美術館の外の高い岩の上に少年たちが乗っていた


         バスに乗って海のほうへ


               海!


               犬!


          絵に描いたような南仏


  セックスアンドザシティみたいなレディたちがいた


    大仏みたいなオブジェが空を支配する市内


        歩きつかれてビールを飲んだ


   帰り、カンヌと反対方向の電車に乗ってしまった


             山しかない


無事カンヌ方面のに乗れたけれど、気が気じゃなかった

慣れないことをするのはたのしいです。
(ただし二人以上にかぎる、ですが)

この日はもう、帰ってすぐ寝ました。

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明日9月4日の左ポケットは中村直史です



コピーライターの左ポケットとは
毎週日曜日の夜にFM栃木で放送されている番組
柴草玲のイヌラジ」の1コーナーとして存在している。
毎回コピーライターが書いた原稿を柴草玲さんが読んでくれる。

チームVisionのメンバーもときに参加することがある。
誰が参加したか調べたいときは
コピーライターの裏ポケットが便利だ。
裏ポケットの左サイドに執筆者の名前があって
それをつらつら眺めるに女性陣の参加が目立つ。

う〜む、ポケット社は女性不足なのだろうかという詮索は
あとまわしにして
明日9月4日の執筆者は中村直史だということを書いておきたい。
そもそっちの事務局も私なので
さきほど動画をつくってアップしたのだが
なかなかこれが、なんだか直史らしいいい原稿だった(玉子)

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茂木彩海 11年9月4日放送



歌のはなし 美空ひばり

昭和の時代とともに生きた、日本芸能史最大のスター、
美空ひばり。

彼女の歌の全ては、お客様のために歌われた。
コンサートでは緞帳が下りた後も、おじぎをしたまま
お客が出るまでじっと動かなかった。

そんな美空ひばりが色紙によく好んで書いていた言葉がある。

「今日の我に、明日は勝つ」

それは昭和を生き抜く日本への
メッセージだったのかもしれない。



歌のはなし やなせたかし

子供のころ、誰もが憧れたヒーロー
アンパンマンの生みの親。
やなせたかし。

彼が作詞した「アンパンマンのマーチ」の中の一節に
「愛と勇気だけが友達さ」という言葉がある。
友達はいらないってこと?と尋ねる子供も多いというが、
その中に隠されたメッセージを、彼はこう答えている。

これから闘うってときは、結局自分ひとりになるということです。
「きみも一緒に」などと言っていてはダメなんです、
最後はひとりの覚悟でなければね。

子供たちは今日も、
厳しくも愛のある教訓を、テレビの前で口ずさんでいる。



歌のはなし 忌野清志郎

KING OF ROCK、忌野清志郎。
ギターを手にした日から、自分への挑戦のように音楽にのめりこむ。
人と違う音楽をめざすことが義務となり、自らの制約に縛られていった。
そんな彼を変えた女性が、後に妻となる石井さん。

「付き合ってください」の代わりに、「結婚してください」
で始まった2人の交際は、2人の父の猛烈な反対に合う。

石井さんの父は、売れないミュージシャンとの結婚に真っ向から反対。
清志郎の家に押し掛けるなり今すぐ別れろと怒鳴り散らし、
協力してくれると思った清志郎の父までも、
「バカも休み休み言え。オマエなんかどうやって結婚して生活していくんだ」
と怒鳴り散らした。

もしも自分がスターだったら。
自己満足じゃダメだ。清志郎は売れたいと心底想った。


石井さん 僕は君が好きさ
石井さん 君を忘れはしない
どんなに 忙しくても
石井さん 僕は君を見たい
石井さん 季節だけが通り過ぎていく中で
いつでも…

誰よりも正直に愛を歌った男の歌は、
今もきっと石井さんの心に響き続けているだろう。

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薄景子 11年9月4日放送



歌のはなし 槇原敬之

どんなときも どんなときも
僕が僕らしくあるために

自分の人生を、絶対人のせいにはしたくない。
そんなつよい思いで、槇原敬之が、
音楽で生きていくことを宣誓した歌。

後に190万枚のヒットとなった
彼の魂の叫びは、
迷ったとき、勇気がほしいとき、
今日も誰かの
自分への応援歌となっている。

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小野麻利江 11年9月4日放送



歌のはなし 井上ひさし・山元護久

1964年・初夏の九州。炭鉱が閉山になり、
稼ぐあてを失ったある家族は、一家心中を考えた。

最後の晩餐とばかりに、ごちそうをつくる母親。
そんな時テレビから、能天気な歌が流れてきた。

人形劇「ひょっこりひょうたん島」のキャラクター、
ドン・ガバチョが歌う、「未来を信ずる歌」。


今日がダメなら明日にしまちょ

明日がダメなら明後日にしまちょ

明後日がダメなら明々後日にしまちょ

どこまで行っても明日がある

次の瞬間。父親が突如、
ぽろぽろと泣きだした。
そして子どもたちに「ごめん!」と言って、
一家心中を、思いとどまった

そんな顛末が書かれた手紙を受け取って、
「ひょっこりひょうたん島」の2人の作者、
井上ひさしと山元護久(やまもともりひさ)は、大いに励まされた。
放送を開始したものの、ずっと評判が悪かった「ひょうたん島」。
でも、こういう人たちがいる限り、必死になって書くしかない。

未来を信じたくなったのは、
ガバチョよりも、九州の一家よりも、
井上と山元だったかもしれない。



歌のはなし 谷山浩子

シンガーソングライター・谷山浩子さんの初恋は、
相手の顔を知らずにはじまった。
文化祭で耳にした軽妙な受け答えに、
心ひかれたのだという。

でも驚くべきは、その後。
なんと、その初恋の人と23年ぶりにめぐりあい、
結婚してしまったのだ。

他の人には見えないものを、
感じ取れるのかもしれない。
彼女が書いた「まっくら森のうた」の歌詞も、
奇妙な出来事に、あふれている。

光の中で見えないものが、
闇の中にうかんで見える
まっくら森の闇の中では、
きのうはあした まっくらクライクライ



歌のはなし エディット・ピアフ

「きみはなぜ、悲しい歌を歌う?」
フランスの国民的シャンソン歌手、
エディット・ピアフは
恋人のマルセル・セルダンに尋ねられて、
こう答えた。

「陽気になるためよ」

ピアフの代表作「愛の讃歌」は、
この恋人に捧げた歌だった。

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薄景子 11年9月4日放送



歌のはなし 谷川俊太郎

空をこえて ラララ 星のかなた

日本を代表するアニメ主題歌の作詞が
日本を代表する詩人によるものだということを
ご存じだろうか。

「鉄腕アトム」の歌、作詞、谷川俊太郎。

今年の夏、ブルーノートで行われた
彼の詩の朗読ライブ。

ピアノを演奏していた息子の賢作に
突然リクエストされ、
谷川俊太郎は観客の前で
鉄腕アトムの歌を朗々と歌った。

最初は拒絶していたけれど、
歌い出した瞬間、谷川は
アトムのように未来を向いた少年になった。

心やさしい ラララ 科学の子

ラララという歌詞にこめられた
未来へのメッセージ。
それは、大きな声で歌えば、
きっと誰もがわかるはず。

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