五島のはなし(174)
フェリーのつく大波止ターミナルから北西へ20分くらい歩くと
こんもりした山があります。通称「こんぴらさん」。
山道を歩くと、岩肌に彫りこまれた仏像を見ることができます。
磨崖仏(まがいぶつ)というらしいですね。
だれが彫ったんでしょう。
彫るという行為は、気持ちを込めることと直結してる感じがします。
五島の人が日ごろ祈りをささげる場所なんですかね。
子どもの頃は遊びまわってるだけで、あんまりそんなこと考えたことなかった。
やっぱ腹八分が大事らしいっすよ。
山頂近くには祠があって、その前に何体かの狛犬(こまいぬ)がいたのだけど、
月日がたち過ぎたんでしょう、狛犬がにらんでいるのか、笑っているのか、はたまた嘆いているのか、
よくわからない顔になってた。人間も歳とるとそうなるのかな。
なんか、いろいろ許してくれそうな顔です。
そもそもこれ・・・狛犬?
「狛犬がにらんでいるのか、笑っているのか、はたまた嘆いているのか、
よくわからない顔になってた。人間も歳とるとそうなるのかな。」っておもしろくて笑いました。そう許してくれそうですよね。