茂木彩海 12年7月8日放送
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5. 冒険の話 アーネスト・シャクルトン
アーネスト・シャクルトン。
1914年、エンデュアランス号で、
人類初の南極大陸横断を目指し、出航した。
南極大陸まで320kmの地点で、四方を氷にはばまれ、
10ヶ月ほど漂流するものの、氷の圧迫でエンデュアランス号が崩壊。
この時点で南極横断計画はとん挫してしまう。
救助を求めようと、500キロ先のエレファント島へ
なんとか徒歩でたどり着き、
さらに1,300キロ離れたサウスジョージア島へ、
救命ボートを使って再び出航。
ついに救助されたのはイギリスを出発してから約2年後のこと。
シャクルトンと、その隊員27名全員が奇跡的に生還した。
隊員を募集した時、シャクルトンはこんな広告を出している。
「求む男子。至難の旅。僅かな報酬。極寒。
暗黒の日々。絶えざる危険。生還の保証なし。
成功の暁には名誉と賞賛を得る」
冒険するか、しないか。
どちらを選ぶかは、
私たちの生き方の選択肢としていつでも用意されている。