暑いときの猫は
暑い。二匹の猫の食欲がない。
それでも夜になったら食べていたのだが
数日前から黒い愚猫(黒兵衛♀)が夜も食べなくなった。
医者へ連れて行った。
血液検査をした。これといって悪いところはない。
点滴をした。
帰宅後、やたらと階段を上り下りしている。
さすが愚猫である。
用もないのに階段をズダズダと上がっては下りて
せっかくの点滴養分を無駄に使っている。
その養分が切れたとみるや、
暗い狭いところでまたじっと垂れ込めている。
まったく愚猫である。
病猫(ハエタロー♀)は
夜中から散歩だ散歩だと鳴き喚き
朝になるのを待ちかねて飯も食わずに出かけていく。
見ると、庭の蛇口の下あたりでぐったりと寝ている。
ちっとも散歩ではない。
ほぼ一日中日陰なのでいくぶん涼しいのだろう。
出かけるときはそれを取り込んでから出るのだが
こちらはまだステロイド効果の持続期間内なので
夜になって涼しくなるとなんとか食べてくださる。
こう暑いと家の中の猫も気の毒だと思って
エアコンを夕方までのタイマーにして出るのだが
猫は涼しい部屋にはいない。
階段、玄関、風呂場のどこかで寝ている。
たいへん空しい。
愚猫も病猫もいい加減にしてもらいたい(玉子)