パラリンピックの父、子 ルートヴィヒ・グットマン①
戦争は、殺す。
そして、障害を負わせる。
第二次大戦中、爆撃で脊髄を損傷し、
下半身不随になった兵士たち。
彼らが次々と運び込まれる病院が、
ロンドン郊外にあった。
ストーク・マンデビル病院
国立脊髄損傷センター。
責任者は、ナチスの迫害から逃れ、亡命した医師、
ルートヴィヒ・グットマン。
ベッドで身動きとれないまま床ずれになる
若者たちの姿勢を変える作業を夜通ししながら、
グットマンは一つの信念をもつ。
やがて戦争は終わる。
そのとき、この若者たちは自分で生活を送れるように
なっていなければいけない。
その信念によって、グッドマンは
やがてパラリンピックの父となっていく。