蛭田瑞穂 12年10月13日放送



食べる作家⑥坂口安吾

坂口安吾は無類の料理好きだった。

アンコウを丸々一尾用意し、身と肝を選り分ける。
残った部分は骨も一緒にすり潰して汁をとる。
この汁に味噌を混ぜ、身と肝とネギを入れて煮る。

アンコウ以外は味噌とネギを使うだけで、
一滴の水さえ使わない安吾流アンコウ鍋。

アンコウという名は安吾に通じる。
「共食いだ」と言って
安吾はアンコウを好んで食べたという。

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