大友美有紀 12年10月20日放送
緋佳
小川三夫「不器用な言葉」5
宮大工の仕事は何世紀も越えて続いていく。
だから見えないところまで気を配って丁寧にやる。
同時代の人には見えないけれど、
200年後、300年後解体した時に、その時代の大工たちが
ああ、こういう丁寧な仕事したんだなと
そのときわかってくれればいいという。
そういうところはだれも見ていないよ。
目に見えないところだからかまわん、
そうなってしまうわけだな。
それではいかんのや。
たとえば、草むしりでも
いまの世の中では見えるところだけをやる。
そういう草むしりをしろといっているように思う。