村山覚 12年10月27日放送
起業家という生き方 カーネル・サンダース
ハーランド・サンダースが
ガソリンスタンド兼レストランを開業したのは、
40歳になった頃だった。
持ち前のサービス精神とこだわりの味で
店は大繁盛したが、その後、火災で焼失。
彼は自動車にスパイスと圧力鍋を積み込んで、
レストランの看板メニューだった
「フライドチキン」のレシピを売り歩いた。
行く先々で断られ、
やっと契約にこぎつけたのは、なんと1010軒目。
チキンが1本売れると、4セントの報酬。
それは世界初のフランチャイズ契約だった。
やっとの思いで再建した自分のお店は、
近くにハイウェイができたせいで売却。
ほぼ無一文になった65歳の老人は
フランチャイズビジネスに本腰を入れた。
彼が90歳で亡くなった時、
店舗数は世界各国で、6000店に達していた。
カーネル・サンダースはこう言った。
「いくつになったって、自分の人生を
より価値あるものにするための努力をするべきだ」