パウル・クレー「食卓の言葉」
叔父さんのレストラン
ドイツ、表現主義の画家、
パウル・クレー。
美しい色彩とフォルム、
リズムとメロディを感じる絵。
日本でも広く愛されている画家である。
クレーは自分を「奇怪なもの好き」と称する。
その始まりは、叔父フリックのレストランの
大理石のテーブルにあるという。
その表面には化石の断面が折り重なっていた。
この線の迷宮からひとの姿のグロテスク模様を
見つけ出し、鉛筆でなぞっていた。
叔父のレストランはクレーの画家の原点でもあり、
食への興味の原点でもあった。