大友美有紀 12年11月17日放送



パウル・クレー「食卓の言葉」
叔父さんのレストラン

ドイツ、表現主義の画家、
パウル・クレー。
美しい色彩とフォルム、
リズムとメロディを感じる絵。
日本でも広く愛されている画家である。

クレーは自分を「奇怪なもの好き」と称する。
その始まりは、叔父フリックのレストランの
大理石のテーブルにあるという。

 その表面には化石の断面が折り重なっていた。
 この線の迷宮からひとの姿のグロテスク模様を
 見つけ出し、鉛筆でなぞっていた。

叔父のレストランはクレーの画家の原点でもあり、
食への興味の原点でもあった。

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