大友美有紀 12年11月17日放送
パウル・クレー「食卓の言葉」
アトリエ・レストラン
第一次世界大戦後、クレーはカンディンスキーとともに
総合造形学校バウハウスに招聘され、
画家として安定した暮らしを手に入れる。
数年後、学内の政治問題の負担に疲れ、バウハウスを去る。
家族と離れて暮らす土地でアトリエを構え、
そこにも料理場をこしらえた。
その様子を妻リリーへの手紙で伝えている。
僕のアトリエ・レストランは、とてもすてき。
今日は若鶏に野菜炒め、天下一品の味。
アトリエには、いま水彩画とスケッチが壁いっぱいにかかり、
生き生きとしています。そこに上等な若鶏の匂いがただよって
欠かせないものとなっています。