渋谷三紀 12年11月24日放送
つづける人 浅利妙峰
一大ブームとなった
万能調味料、塩こうじ。
その立役者が、浅利妙峰さん。
大分にある老舗こうじ屋の女将。
1000年以上の歴史をもち、
日本の食文化には欠かせない、こうじ。
しかし、みそや甘酒をつくる家庭が少なくなり、
いまや原料のこうじを売る店の多くが、
廃業に追い込まれている。
厳しい時代に、
こうじ屋を継いだ浅利さん。
専門書を読みあさる日々の中、
江戸時代の書物に「塩こうじ」を見つける。
アレンジを加え、売り出したところ大反響。
その後、塩こうじをつかった
オリジナルのレシピを1000以上も考え、
ニューヨークで講習会も行った。
守るだけでは、守れない。
浅利さんは、攻めつづけることで、
その看板を守りつづけている。