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007シリーズ50周年③ ジョージ・レーゼンビー
世界最長の映画シリーズ「007」。
その最大のピンチは第6作「女王陛下の007」で訪れた。
マンネリに飽きたとショーン・コネリーが役を降りたのだ。
二代目ジェームズ・ボンドは、
オーストラリア出身のモデル、ジョージ・レーゼンビー。
演技の経験はなかったが、
軍で格闘技の教官だった経験を買われての起用だった。
スター気取りになった彼はギャラの上乗せを要求、
断られるとたった一作で降板した。後に彼は、
若さゆえの未熟さ、傲慢さが自分にはあった。
あの時私は、輝かしいチャンスと
失われていくチャンスを同時に目の当たりにした。
と語っている。
数々のトラブルにも関わらず、
「女王陛下の007」はシリーズ屈指の名作になった。
理由はボンドが初めて恋に落ち結婚する
素敵なラブストーリーであること。
そして最高に悲しくて
切ないエンディングを迎える作品であるからだ。