名雪祐平 12年12月30日放送
百年前の訃報録 ロバート・スコット
百年前、その人物が亡くなった。
イギリスの南極探検家
ロバート・スコット
南極点到達を果たした帰路、
スコットを隊長とした5名は、
連日の猛吹雪に身動きが取れなくなり、
全員遭難死した。
のちに雪の中で発見されたスコットの日記には、
底をつく食料と燃料の記録、
凍傷と、近づく死と闘う過酷な最後が綴られていた。
そして、世界にこう訴えていた。
私はこの冒険を悔いない、
危険を冒したことは知っているが、
物事にさえぎられたまでだ。
私は満足している。
良い人生だった。