阿部広太郎 13年1月13日放送
アン・サリバンの20歳
アン・サリバンの人生は困難の連続だった。
3歳の時に目の病気にかかり、
5歳の時にはほとんど見えなくなっていた。
その上、9歳の時に母を亡くし、
その悲しみから父はアルコール依存症になってしまう。
盲学校に入学したサリバンは、
学校での訓練と手術の結果、ある程度の視力の回復を果たす。
悲しい過去を乗りこえてきた自信、
道を切り開こうとする意志が、彼女を勉強に駆り立てる。
最優秀の成績で盲学校を卒業したサリバン。
そこに声がかかったのが、
「目と耳が不自由な子どもの家庭教師」だった。
その子どもこそ、ヘレン・ケラー。
サリバン、20歳。新たな困難への挑戦だった。
「失敗したら初めからやり直しなさい
その度にあなたは強くなっていきます」
ヘレン・ケラーに言ったこの言葉は、
困難に挑み続けてきた20年の実感に違いない。
明日は成人の日。