Marcin Wichary
夢のはなし アラン・ケイ
アメリカの科学者、アラン・ケイは言った。
未来を予測する最善の方法は、
それを創り出すことである。
かなえたい夢は、口に出してみる。
そして、具体的に動きだしてみる。
自分の未来を創るのは自分しかいない。
それが、科学者が裏づける夢の真実。
Marcin Wichary
夢のはなし アラン・ケイ
アメリカの科学者、アラン・ケイは言った。
未来を予測する最善の方法は、
それを創り出すことである。
かなえたい夢は、口に出してみる。
そして、具体的に動きだしてみる。
自分の未来を創るのは自分しかいない。
それが、科学者が裏づける夢の真実。
kartellpeople
夢のはなし サン=テグジュペリ
世界中で、聖書の次に読まれている「星の王子さま」。
その冒頭で、作者のサン=テグジュペリは、
友人にこんな献辞を捧げている。
大人は、だれも、はじめは子どもだった。
しかし、そのことを忘れずにいる大人は、いくらもいない。
子どものころはあふれるほど持っていたのに、
大人になると、手放してしまう夢や空想の世界。
それをジュペリは、大人たちへ手紙を書くように物語にこめ、
同時に、生涯一飛行士として、空への夢を追い続けた。
夜の飛行で眺める美しい星空は、
眠ってみる夢よりも、
はるかにまぶしい現実世界だったにちがいない。
ジュペリは言う。
夢をみることは奇跡だ。
kartellpeople
未来をつくる日本人①吉岡徳仁
デザイナー、吉岡徳仁。
2007年、雑誌「ニューズウィーク日本版」で
「世界が尊敬する日本人100人」に選出された、
日本を代表するデザイナー。
彼のデザインの特徴は素材の選び方にある。
アクリルでつくる家具や、アルミを丸めてつくる椅子など、
既成概念を超えた素材を用いて作品をつくり出す。
そしてもうひとつの特徴が自然の取り入れ方。
自ら「自然こそ最高のデザイン」と言うように、
空気や光など自然のエレメントを素材と融合させ、
独特のデザインを生み出している。
「形のないデザイン」。
禅の思想にも通じる技法によって、
吉岡はデザインの新しい地平を拓き続ける。
未来をつくる日本人②鳴川肇
建築家、鳴川肇。
彼が考案した新しい世界地図「オーサグラフ」は
「21世紀の世界地図」ともいわれる。
現在多く使われるメルカトル図法の地図は
すべての大陸を長方形の中に納めることができるが、
南北の端の陸地ほど大きく引き伸ばされるという欠点がある。
鳴川のオーサグラフは海と大陸をシームレスに表記しながら、
南北の歪みを解消することに成功した。
地球儀と同じようにオーサグラフには上下左右がない。
地球上のどの地点も中心になることができる。
鳴川は語る。
日本発の地図を通じて、世界中の人たちに
それぞれの世界観を持ってもらえたらすてきですね。
未来をつくる日本人③稲垣正司
バトントワラー、稲垣正司。
昨年終了したシルク・ドゥ・ソレイユの東京公演『ZED』に
バトントワラーとして出演していた、ただ一人の日本人。
6歳でバトンを始め、世界選手権を11連覇するなど、
バトンの世界の頂点を極めた後、シルク・ドゥ・ソレイユに入団した。
世界中から集まったパフォーマーたちとの共演で
いかにしてオーラを放ち、観客の目を惹きつけられるか。
稲垣のバトンは競技から芸術へと変わり、
彼自身もアスリートからダンサーへ生まれ変わった。
東京公演の終了とともにシルクを退団した稲垣。
次は指導者として世界一を目指すという。
未来をつくる日本人④八木啓太
家電デザイナー、八木啓太。
医療用機器のエンジニアだった八木が会社を辞めたのは2011年。
それから彼はたったひとりで電気メーカーを立ち上げた。
一昔前なら無謀と言われただろう。しかし時代は変わった。
かつて何百万円もしたCADは無料ソフトが公開されている。
3Dプリンターはずっと身近になった。
広告をせずとも評判はネットで瞬時に広がる。
八木が会社を起こして最初につくったのが卓上のLEDライト。
発売後、全国からの注文は引きも切らず、生産が追いつかない。
世界3大デザイン賞のひとつ「レッドドット・デザイン賞」も受賞した。
八木は言う。
町工場や地方にはすごい技術が埋もれている。
それをアイデアでつなげれば大きな価値を生み出せるはず。
彼の目はものづくり大国日本の復活を確かに見据えている。
未来をつくる日本人⑤三井淳平
レゴブロックビルダー、三井淳平。
レゴブロックをつかってさまざま造形物をつくるビルダーの中でも
レゴ社から公式に認められたプロビルダーは世界にわずか13人しかいない。
三井はそのひとりである。
作品をつくる時、三井は設計図を用意しない。
頭の中のイメージだけで、全長6.6メートルの戦艦大和から
実物大のドラえもんまで、小さなブロックを使い自在につくり上げる。
三井の夢はレゴを通して日本の伝統文化を世界にアピールすること。
今後はレゴで日本画などを立体的に表現してみたい。
彼はイマジネーションを形にし続ける。
UK in Canada
未来をつくる日本人⑥小川誠二
物理学者、小川誠二。
1968年、アメリカのベル研究所に渡り、
脳の機能を画像化する磁気共鳴画像装置「fMRI」の実用化に成功する。
fMRIの開発により、脳の研究は飛躍的に進化した。
その功績は医学的な分野にとどまらず、
脳と心の関係という心理学的な研究も促進させた。
小川は今、iPS細胞の山中伸弥教授に続く、
ノーベル医学賞の受賞が期待されている。
mollyali
未来をつくる日本人⑦川久保玲
ファッションデザイナー、川久保玲。
彼女がコム・デ・ギャルソンを創業したのは1969年。
以来川久保は服のみならず、ファッションのビジネスも
自身でデザインしてきた。
低価格帯や若者向けのラインを次々と打ち出し、
他ブランドとのコラボレーションも積極的に行なう。
事業を多方面へ展開しながらも、
川久保がブランドの本質を見失うことは決してない。
彼女は言う。
コム・デ・ギャルソンは万人受けするブランドではありません。
そうなったらおしまいです。
クリエーションとビジネスの両立というパラドックスと格闘しながら、
川久保玲はファッションの未来を切り拓く。
野口英世の20歳
医師開業試験に合格するために、
野口英世が医学書と格闘していた時のこと。
仕事で東京から福島に来ていた
医師の血脇守之助(ちわきもりのすけ)に、
激励の言葉をかけられる。
感激してますます勉強に力を入れた野口は、
20歳になって突然上京。
連絡も無しに血脇の家を訪れてこう言った。
「学院の玄関番、車引き、
なんでもするから使ってほしいのです」
プライドをかなぐり捨てた20歳の決意が、
のちに世界が誇る名医を生んだ。
明日は成人の日。
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