熊埜御堂由香 13年2月3日放送
riacale
ユーモアの話 ミヤコ蝶々と南都雄二
芸人・ミヤコ蝶々。
昭和50年まで20年間放送された
長寿番組『夫婦善哉』の司会で名をはせた。
一般の夫婦をゲストに
蝶々の弟子だった南都雄二(なんとゆうじ)と、
漫才のようにエピソードをひきだしていった。
ある回、実は、司会の2人が夫婦であることを
番組内で明かすと、まるで結婚式のように
観客から祝福の歓声が飛んだ。
しかし番組開始から4年、
雄二の浮気が発覚し蝶々は離婚を決意する。
今度は離婚を隠し、おしどり夫婦を演じて司会を続けた。
数年後、思い切って離婚を明かすと、蝶々に同情があつまった。
口達者な蝶々さんと、浮気者でダメな雄さんという
新しい芸風でさらに司会を続けていく。
蝶々は雄二が48歳でなくなるまで家族以上に親身に世話をし、
最後には『夫婦善哉』の司会をひとりでつとめあげた。
男と女のおかしさを伝え続けた番組だった。
蝶々がよくサインに記していたフレーズがある。
おもろうて、やがて哀し。