Amarand Agasi
チョコと漫画家
「すみません、急病人がチョコを食べたがっているんです!」
そんな強引な理由で
深夜にお菓子屋を起こし
わざわざ売ってもらうほど
チョコレートを愛していた
漫画家・手塚治虫。
手塚の代表作「ブラックジャック」に
こんな話がある。
2月14日。
心臓の奇病の手術がうまくいかず
打ちひしがれるブラックジャックに
ピノコが渡すハートのチョコレート。
しかし「ハートなんぞいま見たくもない!!」と言われ
ピノコはがっくり…
そのラストシーン。
「ピノコ、バレンタインデーってなんだっけ?」
とつぶやくブラックジャック。
その言葉に安心したピノコは
まるでチョコレートのように
甘くとろけた顔をするのだ。