大友美有紀 13年2月10日放送
「オーロラ・神秘の言葉」探検家
オーロラの神秘をより多くの人へ
世界へと伝えたのは、「探検家」だ。
ノルウエーの探検家・ナンセンは、
1893年から95年の北極圏征服の旅で、
氷に阻まれ身動きができなくなった。
そのとき何度もオーロラと遭遇する。
真上のかすかな光が現れ、
それに向かって地平線から鋭い矢がつき刺さる。
そして、ゆっくり月の光に溶け込んでいく。
まるで魂が自分を残して旅だっていくのを
目前にしているようだ。
南極点のアムンゼン・スコット基地の名前の由来となった
英国のロバート・スコットも、南極のオーロラについて書き残している。
オーロラが人の心を動かすのは、
なにかとらえがたい霊妙な生命にあふれたものだからだ。
そしてそれが人々の想像力を刺激するという。