佐藤理人 13年2月16日放送
das farbamt
ミカ・ハッキネン③「カート」
初レースの記憶は、父親の心配そうな顔だった。
フィンランド最高のF1レーサー、
ミカ・ハッキネン。
彼がジュニアレースを始めたのは6歳のとき。
成績が下がったらレースは禁止
そう言われたミカは大嫌いな勉強を頑張った。
両親はそんな彼を力一杯支えた。
毎週末レース場に付添い、
仕事の他にバイトをいくつもかけもちして
レース費用をねん出した。
彼が速くなるにつれて、
家族はやがてチームになった。
家計は苦しかったけれど、幸せだった。
レースはハッキネン家に、
家族が一つになれる
かけがえのない時間をくれた。