2013 年 2 月 のアーカイブ

薄 景子 13年2月3日放送


ruoshin
ユーモアの話 スヌーピー

子どもは1日300回笑うと言う。
大人になった私たちは、
1日に何回、心から笑っているだろう。

スヌーピーは言う。

 気が滅入るだって?
 きみの生活にはユーモアが足りないのかも。

そっか。笑い飛ばしちゃえばいいんだ。
大人だってみんな
昔は子どもだったのだから。

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小野麻利江 13年2月3日放送



ユーモアの話 星野源と「ようこちゃん」

俳優・歌手など、マルチに活躍するアーティスト、星野源。
彼には、自分のことを「ようこちゃん」と
名前で呼ばせる母親がいる。

星野が子どもの時。
「源、助けて!」という声を聴き、星野が風呂場に駆けつけると、
「排水溝に、吸い込まれるー!」
湯船の中で「ようこちゃん」が、迫真の演技。
パニックになった星野が、泣きじゃくりながら助けようとすると、
「どうも、ありがとうございます」と、
「ようこちゃん」は息子に敬語で、お礼を言った。

なぜあんなことをして、自分で遊んでいたのか?
星野が尋ねると、「ようこちゃん」はこう答えた。

 だって、学校行って帰ってくるたびに
 源の顔が暗くなっていくんだもん。
 それを無理に頑張れって言うのも嫌だし、
 だからせめて家の中だけは
 楽しくいてもらおうと思って、いろいろしたの。

それを聞いて、星野は思う。

 私は、遊ばれていたのではなく、遊んでもらっていたのだ。

ユーモアも、感謝も。
毎日のできごとを、ひとつ大きな視点からとらえなおす、
いとおしい、方法。

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薄 景子 13年2月3日放送


k14
ユーモアの話 加藤千恵

 泣きたいと 思っているのに 電話とか
 宅配便に ジャマされている

加藤千恵。
高校生歌人としてデビューして以来、
日常の心の揺らぎや、それが転じたユーモアを、
ありのままに謡い、短歌界に新しい風を吹かせる。

 まっピンクの カバンを持って 走ってる 
 楽しいほうが あたしの道だ

そんな自由なコトダマに
きょうもだれかがニヤリとなる。

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茂木彩海 13年2月3日放送



ユーモアの話 長新太のユーモア

たくさんのユーモアを描いた絵本作家、長新太。
彼の死後に出版された絵本「プアー」は、
息を吸うとしっぽと耳と鼻が膨らんで、「スー」と息を吐くと元に戻る犬の物語。

 プアー
 スー
 もとに もどったよ ワン

深呼吸するみたいに、たまには力の抜けたユーモアを。

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佐藤延夫 13年2月2日放送


noriqnub
五味太郎とは1

絵本作家、五味太郎さんは
400冊を超える絵本を世に出している。
正確な数字がわからないのは、
数えるのをやめてしまったからだ。
本人曰く、絵本をつくるのはカンタン。
もちろんそれには彼なりの理屈がある。

 生まれつき得意なことをやるのは楽。
 楽しくやっていると、だいたいうまくゆく。

とてもわかりやすい、人生のルール。

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佐藤延夫 13年2月2日放送



五味太郎とは2

絵本作家、五味太郎さんは
若いときに、いろいろな仕事を経験した。

浴衣カタログのモデル。
運送会社の運転手。
建設現場の交通整理。

どの職業もそれなりに楽しかったけど、
彼には向いていなかった。
もちろん理屈は一緒だ。

 楽しくやっているつもりでは、だんだん辛くなる。

自分に嘘をついて頑張っても、得られるものは少ない。

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佐藤延夫 13年2月2日放送


osanpo
五味太郎とは3

絵本作家の五味太郎さんは
絵について、こんな考えを持っている。

絵に描くしか方法がないと思う場合に絵を描けばいい。
つまり、絵でしか表せないことを絵で描き、
絵なら表せることを描く。

だから火の用心のポスターに、絵はいらない。
「火の用心」というコピーがすべてを表現しているから。

絵が、言い訳をするかのように
ちょこんと紙の上に載っている。
そんな姿を、彼はミジメだと言う。

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佐藤延夫 13年2月2日放送


Misato
五味太郎とは4

絵本作家の五味太郎さんは、
もともと絵に興味があるわけではなかった。

高校生のときにカントリーソングのバンドを組み、
コンサートのポスターを描いてみた。
友達の家の障子に、歌舞伎の絵を描いた。
学園祭のポスターも引き受けた。
油絵も始めてみた。

絵は得意だし、好きになってきた。
それでも将来、絵描きになるとは思わなかった。

美大を受験するが、どうも勝手が違う。
デザインの専門学校を見つけ、そのあと広告プロダクションに所属。
クライアントの要望に沿うものを作ることが苦痛になってきた。
そして絵本に辿り着いた。

本が好きで、絵や文章の世界が好き。
イラストもデザインも好き。
絵本は、彼の気持ちを全て受け入れてくれた。

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佐藤延夫 13年2月2日放送


ひでわく
五味太郎とは5

絵本作家、五味太郎さんの代表作「きんぎょがにげた」。

この本をつくるとき、最初に浮かんだのは
「きんぎょがにげた」というフレーズだけ。
それから先は、金魚と相談しながら描いたそうだ。

「どこに逃げる?」
「ちょっとあそこに行きましょうか」
「どれどれ」

金魚はいろんなところに逃げたがり、
気がつくと残りは2ページしかない、という状態。

ストーリーは、つくるものではなく、
勝手にできてしまうもの、なのだ。

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佐藤延夫 13年2月2日放送


@Doug88888
五味太郎とは6

 「いったい、どうなっちゃうんでしょう」

絵本作家、五味太郎さんは、ピンチになると
いつもこう思うそうだ。

彼の人生には、いろいろトラブルがあった。
誰かに嫌味を言われて絡まれたり、
怖い人が突然やってきたり。
国税局とか病気も然り。

 「いったい、どうなっちゃうんでしょう」

ピンチになっても動じない。
頭の中では、絵本のように愉快なストーリーが
描かれていくそうだ。

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