藤本宗将 13年3月16日放送


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導く言葉 ジョゼ・モウリーニョ監督 1

ジョゼ・モウリーニョが
本格的にサッカーの指導をすることになった最初のクラブは、
決して強くない地元のジュニアチーム。

しかもライバルチームには、
若き日のフィーゴやルイ・コスタといった
才能あふれる選手がいた。

「勝てるはずがない」と尻込みする選手たちに、
モウリーニョは勝てると信じ込ませることからはじめた。
そして、そのための的確な戦術を与えた。

ひとつ勝つたび、少年たちの顔つきが変わる。
気がつけばチームは連勝街道をひた走っていた。

とはいえ永遠に勝ちつづけることはできない。
連勝は、14でストップする。

負けた翌日、肩を落として練習に現れた選手たちに、
モウリーニョからあるものが手渡された。
配られたのは、メダル。
そこにはこんな文字が刻まれていた。

 「トータル1260分間勝ち続けたことを讃える」

手にした自信と誇りを忘れるな。それがモウリーニョの教えだった。

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