名雪祐平 13年3月31日放送
Destructive Compliments
遺言
1.われはローマ教会の信徒として死す。
50余年前、その胸に抱かれて生れたからである。
2.わたしの遺体はセーヌ河畔に葬ってほしい。
わたしが深く愛するフランス国民の中にありたいからである。
3.わが最愛の妻マリー・ルイズは常にわたしに満足を与えて来た。
そこで世を去るにあたって心からの愛情を捧げた。
わが息子は未だ幼少のため、
願わくば世のさまざまの誘惑に陥らないよう守りたまえ。
1821年8月15日
ナポレオン・ボナパルト
セント・ヘレナ島にて。