佐藤延夫 13年4月6日放送
garryknight
前衛芸術家、草間彌生7
前衛芸術家、草間彌生は、この3月で84歳になった。
ときどき、ドキュメンタリー番組で見せるその姿は、
絵の大好きな、あどけない少女のまま。
しかし心の内は、純粋な野心に満ちている。
これは20代のとき、アメリカで誓った言葉だ。
「ピカソでもマチスでもなんでもこい。
私はこの水玉ひとつで立ち向かってやる」
もちろんそれを支えるのは、自分への絶対的な自信だった。
幼いころからイメージし、描き続けた作品の数々は、
まだ、氷山の一角なのかもしれない。
彼女はその昔、こんなことも言っていた。
「むちゃくちゃに数多くの絵を描きまくるので、
その量たるや累々として天井まで積み重ねられていき、
頭の中のイメージは活火山の噴火のように出てくる」
今月26日から、
六本木ヒルズ森美術館で始まる「LoVE展」。
そこで私たちは、草間彌生の作品に会うことができる。