佐藤理人 13年4月13日放送



ブリア・サヴァラン①「稀代の美食家」

18世紀のフランスの法律家、
ブリア・サヴァラン。

優れた解剖学者であり、
文学者、人望の厚い政治家、
プロのヴァイオリニストでもあった彼を
最も有名たらしめたもの。

それは鋭敏な味覚をもつ食通としての顔だった。

彼は自らの豊富な食体験を
「美味礼讃」という一冊の本にまとめた。

これは料理本でも栄養学の本でもない。
食べるという行為と
それがもたらす幸福のすべてを、
科学的・哲学的に解明しようした
人間探求の書である。

彼は言う。

 新しいごちそうの発見は
 人類の幸福にとって
 天体の発見以上のものである。

本当の幸せなんて意外と、
目の前にあるものです。

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