ピンチ! 羽生善治
天才棋士、羽生善治。
時に訪れる不利な局面にも、
彼は喜びを感じるという。
羽生は語る。
追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍がある。
ピンチを楽しみ糧にして、
天才は、さらに強くなっていく。
ピンチ! 羽生善治
天才棋士、羽生善治。
時に訪れる不利な局面にも、
彼は喜びを感じるという。
羽生は語る。
追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍がある。
ピンチを楽しみ糧にして、
天才は、さらに強くなっていく。
hto2008
ピンチ! ジャッキー・チェン
オバマ大統領も、クリントン元大統領も、
彼の映画のファンだという。
その男の名前は、ジャッキー・チェン。
ブルース・リーの映画のエキストラからキャリアをスタートした彼は、
カンフー映画に命がけのアクションとユーモアを持ち込み、
アジアのトップスターへと登りつめた。
どんなに危険なシーンでもスタントに頼らないジャッキー。
映画の中の主人公とジャッキーは常に一体。
だからこそ、観客は彼から目が離せない。
しかし、あまりにも危険な撮影のため怪我は絶えない。
全ての指は骨折したことがあり、ほとんどの関節は脱臼したことがあるという。
それでも、ジャッキーは危険へと自らを駆り立てる。
25メートルの時計台からの飛び降りに失敗して首の骨を折った後も、
怪我が完治すると同じシーンを撮り直した。
ある日、記者が死ぬのは怖くないのかと尋ねた時、
彼はこう答えた。
映画の中以外で死ぬのはごめんだよ。
ジャッキーのピンチが面白いのは、
それが本当のピンチだからだ。
ピンチ! 稲盛和夫
経営破綻したJALを驚異の再生へ導いた経営者、稲盛和夫。
その再生の道は「人間として何が正しいのか」を説くところからはじまった。
時として社員を怒らなければいけないこともあった。
プライドの高い社員を叱る時にはまずこう言ったという。
君は、私の子どもよりもさらに若いのだから、自分の子どもだと思って叱るぞ。
親が子を諭すように倫理を説く。
この愛情が浸透した時、ピンチはすでにピンチではなくなっていた。
ピンチ! 石川直樹
北極でシロクマに出会ったら
ライフルを撃たなければいけない。
シロクマにではなく、空に向かって。
冒険家、石川直樹。
世界中を旅してきた彼にとっても、
その緊張感は特別なものだった。
ぼくはシロクマと向かい合った瞬間のびりびりするような緊張感が忘れられません。
いま見ている世界が、世界のすべてではないということを思い出させてくれるこのような
瞬間を一つ一つ蓄積していったとき、人はどんなところにいても“世界”を感じることが
できるようになるでしょう。
忘れられない瞬間を求めて、
彼はまた、新たなピンチへ旅をする。
ピンチ! 清水宏保
スピードスケートの金メダリスト・清水宏保。
彼はプレッシャーと上手に付き合う
プロフェッショナルでもある。
98年、長野五輪のとき
清水は大会1週間前から
胸を締め付けられるような感覚に襲われた。
しかし、このプレッシャーから
ラクになれる方法を見つけたという。
プレッシャーに苦しんでいる自分を
客観視できるようになったんです。
もう一人の自分を宙に浮かべて、
苦しんでいる自分を主人公にした物語を読んでやる。
すると、ふっと冷静になれます。
いまがどんなに辛くても、
それは物語の一部の、辛いワンシーンにすぎない。
そう考えると、たしかにすこし、ラクになる。
ピンチ! 寺尾(てらお)
身体は小柄。
けれど、気っぷのよい相撲をとることで
人気を博した力士・寺尾。
彼の強さの秘訣は、
日々の稽古はもちろん、妻からのサポートが大きかったという。
1997年3月場所。
寺尾は足の親指を骨折。
休場をやむなくされた。
1359日つづいた連続出場記録がストップ。
しかも、歳はすでに34歳になっていた。
このタイミングでのケガは
「引退」と思われても仕方がなかった。
この焦りをひとりで抱えきれなくなった寺尾は、妻に電話。
すると、こんなひと言が返ってきた。
「あっ、そう。また頑張ればいいじゃない」
この言葉を期に、
寺尾は頭を切り替えてリハビリに専念。
そして、4年後の38歳、再び土俵に帰ってきた。
ピンチは、ひとりで乗り越えなくてもいい。
誰かと分け合えば、フッと消えることもあるのだ。
ピンチ! 谷村新司
思い通りにいかないことがつづくと、
つい、イライラ。
そんなときには、
副交感神経の働きを高めるとよいとされている。
そのときに有効なのが、深呼吸。
歌手・谷村新司は
歌手ならではの視点から
いい呼吸の仕方をこう説いている。
「呼吸」の「呼」とは息を吐き出すこと。
「吸」は字のごとく吸うこと。
つまり「呼吸」とは、まずは息を吐きだすことから始めるものなんです。
無理に呼吸を整えようとせず、
肺にある息をフーッと吐き出すだけ。
そうすれば、こころもからだも、自然と落ち着きを取り戻す。
ピンチ! トーマス・カーライル
あんなことしなければよかった、と
人は過去の失敗を責めてしまいがち。
そんな人間たちに、
イギリスの歴史家トーマス・カーライルは
こんな言葉をのこしている。
失敗の最たるものは、失敗したことを自覚しないことである。
自覚があれば、それは失敗ではない。
「糧」と呼ばれるものに変わっているのだ。
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