茂木彩海 13年4月21日放送
出会いのはなし ロバート・キャパをつくった2人
人生を変える出会い、というものがある。
20世紀を代表する戦場カメラマン、ロバート・キャパ。
この名前が、実は偽名だったということはあまり知られていない。
ロバート・キャパ。本名を、アンドレ・フリードマンという。
ロバート・キャパという架空の名前をアンドレに付け、
「アメリカの有名なカメラマン」として売り込むことを提案したのが、
パリで出会った女性、ゲルダ・タロー。
売れないカメラマンだったアンドレは
彼女との出会いによってキャパとして生まれ変わり、
やがて誰もが知る戦場カメラマンとなっていった。
アンドレはのちに、後輩のカメラマンにこんな助言をしている。
きみの写真が傑作にならないのは、
あと一歩、被写体に近づいていないからだ。
可能性があると感じたら、一歩近づいてその出会いに懸ける。
写真の話だけに留まらないこの哲学こそ、キャパとして生きた彼の強さなのかもしれない。