佐藤延夫 13年5月4日放送
みどりの日/ベートーヴェン
ドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
20代後半から聴覚障害に悩まされ、
保養地での療養生活を定期的に行っていたという。
ウィーン郊外の温泉保養地バーデンには、
彼の愛した自然が残されている。
人間関係の煩わしさから逃れ、ゆるやかな時を過ごしたそうだ。
田園にいれば私の不幸な聴覚も私をいじめない。
そこではひとつひとつの樹々が私に向かって、
ハインリッヒ、ハインリッヒと語りかけるようではないか。
森の中の恍惚!誰がこれら全てのことを表現しようか。
今日は、みどりの日。
音楽と自然に、身を委ねる日。