佐藤延夫 13年5月4日放送
みどりの日/アラン・アレクサンダー・ミルン
イギリスの児童文学作家、
アラン・アレクサンダー・ミルン。
「クマのプーさん」の作者として広く知られている。
もともと彼の一人息子のために書かれた物語であり、
その舞台は、イースト・グリーンステッドという街の郊外にある森、
アッシュダウン・フォレストだ。
そこは、作者のミルンが幼いときに訪れた場所だった。
彼は、3日間にわたるハイキングで70キロ以上歩き、
森の中で木の実を食べて過ごしたそうだ。
そのときの体験と記憶が、
のちに、世界中で親しまれる物語をつくった。
そして彼は、こんな言葉を残している。
一人になったときに、
ふと考えることがある。
それは、これまでどれほど稼いだかでなければ、
どれほど有名になれたかでもない。
何か社会に役立つことをしているか、ということである。
今日はみどりの日。
自然の中で、物思いに耽ってみるのも、悪くない。