奥村広乃 13年5月12日放送
おおかみと母親
理想のお母さんを描く。
「おおかみこどもの雨と雪」の製作発表で
細田守監督は、そう語った。
彼が映画の中で描いた理想の母親は、
どんな辛い状況にあっても、
涙をぬぐい、笑顔をたやさない女性だった。
そして、夫と子どもたちが大好きだった。
これまで日本のアニメで、
母親が主人公になったものはほとんどない。
母親の映画を作ろうと思ったキッカケは、
友人夫婦に子どもが誕生し、
子どもたちを可愛がっている顔がたまらなく素敵で、
すばらしかったからだという。
子育ては、人生における
最大のエンタテインメント。
それが、映画というエンタテインメントで届けたかった
細田監督のメッセージなのだ。