三國菜恵 13年5月18日放送
薔薇の季節 ローマ人の食卓
5月はバラの美しい季節。
バラ好きのローマ人たちは
親密な人との食卓には必ずバラを飾ったという。
この習慣から“under the roses”「バラの下で」といえば
「このことは秘密に、内緒で」という意味を指すようになったとか。
そんな親密な食卓にぴったりの、バラのメニューをご紹介。
ひとつめは、バラのサンドイッチ。
バラの花びらを細かく刻み、クリームチーズに混ぜ、
白いふわふわの食パンに塗って、はさむ。
すると、さわやかな後味が魅力的なサンドイッチができあがる。
そして、飲み物にはお手製のローズワインを。
白ワインの瓶に真っ赤なバラの花びらを1週間漬けこむ。
すると、色の美しさも、香りの華やかさも抜群のワインができあがる。
いつもの食卓に出すのには
ちょっと気取りすぎのメニューかもしれない。
けれど、季節のにおいを閉じこめて大切な人とたのしむのは
いまも昔も変わらず、素敵な時間になることにちがいはないでしょう。