2013 年 5 月 のアーカイブ

佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/レイチェル・カーソン

アメリカの生物学者、レイチェル・カーソンは言った。

 自然界の保全について、我々が慎重を欠いていたことを
 未来の世代は、決して許さぬだろう。

1962年に出版された「沈黙の春」。
この中で彼女は、世界中の人々に環境問題が存在することを訴え、
「環境保護の女神」と呼ばれるようになった。
そして、こんな言葉を残した。

 「知ること」は、「感じること」の半分も重要ではない。

今日は、みどりの日。
あなたの周りにある自然を、感じてください。

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/カール・フォン・リンネ

18世紀に生まれたスウェーデンの生物学者、
カール・フォン・リンネ。

動物、植物、鉱物を分類し、
二名法(にめいほう)と呼ばれる独自の手法で、
生き物たちの戸籍をつくった。
そして、およそ7700種類の植物と、
4400種類の動物の名付け親になった。

 自然は跳躍せず。

これは、彼が残した短い言葉。
自然も人間も、ある日突然、進化することはない。

今日は、みどりの日。
それはのんびり生きることを、思い出す日。

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/ビアトリクス・ポター

ピーターラビットを生んだ絵本作家、ビアトリクス・ポター。

同じ年齢の子どもたちとは距離を置き、
小動物の観察やスケッチに没頭するような少女だった、と回想している。

 私は子どものころ、半信半疑ながらも、もっぱら妖精と遊んでいたのを覚えている。
 幼少期の精神世界を持ち続け、知識と常識を加えてバランスをとり、
 夜の恐怖をもはや恐れず、それでも命の物語を少し、
 ほんの少し理解することができたら、そんな天国はほかにないでしょう。

晩年には、イギリスの湖水地方の緑豊かな土地を買い、
自然保護活動に力を注いだ。
ピーターラビットの森を、彼女は守り続けた。

今日は、みどりの日。
あなたの愛する自然は、どこにありますか?

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/ワーズワース

イギリスの詩人、ウィリアム・ワーズワース。
彼は、湖水地方の自然を愛し、そこで数多くの作品をつくった。
まるで、運命で決められていたかのように。

 かつて牧場と 森と 小川と 大地と
 あらゆる周囲の風景が
 わたしにとって天上の光に包まれて見えたときがあった

これは、ワーズワースが、自らの幼少期を回想した詩の一節。
自然への深い敬意は、最愛の妹への手紙にも残されていた。

 緑の森の中での感動は
 人間や道徳的な善悪について
 どんな賢者からよりも
 多くのことを教えられる

ワーズワースが眠る、湖水地方のグラスミア湖畔。
緑まばゆい丘からは、きらきら輝く水面と、美しい山々を臨むことができる。

今日はみどりの日。
それは、美しい自然をゆっくりと見つめなおす日。

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/ベートーヴェン

ドイツの作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。

20代後半から聴覚障害に悩まされ、
保養地での療養生活を定期的に行っていたという。
ウィーン郊外の温泉保養地バーデンには、
彼の愛した自然が残されている。
人間関係の煩わしさから逃れ、ゆるやかな時を過ごしたそうだ。

 田園にいれば私の不幸な聴覚も私をいじめない。
 そこではひとつひとつの樹々が私に向かって、
 ハインリッヒ、ハインリッヒと語りかけるようではないか。
 森の中の恍惚!誰がこれら全てのことを表現しようか。

今日は、みどりの日。
音楽と自然に、身を委ねる日。

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/南方熊楠

日本の博物学者、南方熊楠。
十数カ国語を操り、数多くの研究論文を残した。

類い希な記憶力、破天荒なエピソードばかり注目されがちだが、
地元、和歌山の自然を愛し、山林の保護を訴え続けた。
熊楠は、エコロジーという言葉を
日本で初めて使った人物とされている。

今日は、みどりの日。
それは故郷の自然を、もう一度愛する日。

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佐藤延夫 13年5月4日放送



みどりの日/アラン・アレクサンダー・ミルン

イギリスの児童文学作家、
アラン・アレクサンダー・ミルン。
「クマのプーさん」の作者として広く知られている。

もともと彼の一人息子のために書かれた物語であり、
その舞台は、イースト・グリーンステッドという街の郊外にある森、
アッシュダウン・フォレストだ。
そこは、作者のミルンが幼いときに訪れた場所だった。

彼は、3日間にわたるハイキングで70キロ以上歩き、
森の中で木の実を食べて過ごしたそうだ。
そのときの体験と記憶が、
のちに、世界中で親しまれる物語をつくった。
そして彼は、こんな言葉を残している。

 一人になったときに、
 ふと考えることがある。
 それは、これまでどれほど稼いだかでなければ、
 どれほど有名になれたかでもない。
 何か社会に役立つことをしているか、ということである。

今日はみどりの日。
自然の中で、物思いに耽ってみるのも、悪くない。

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0歳10カ月の育児の話し。

4月から5月にかけて
保育園生活に慣れたすーさん(美少年でぶ)。
体調も崩さず、先生にもなついて、
問題無く通えるようになりました。
そして6月。
優秀な息子に負けじと、母は仕事に復帰したのです。

以下、ぷち日記形式でどうぞ。

6月1日(金) 復帰一日目。
みなさんにご挨拶&デスクの整理。
15時半、保育園から電話。
すーさん発熱とのこと。
早退。慌てて帰る。

6月4日(月)
週末に回復したが、再び微熱。
午前半休。

6月11日(月)
保育園に連れて行こうとしたら、発熱。
有休。

6月12日(火)
体調が良さそうなので保育園に預けたら、
会社に着いた途端に園から呼び出しが。
午後半休。

6月22日(金)
一週間がんばったものの、すーさん燃え尽きた様子。
発熱。
有休。

7月6日(金)
引っ越し。
おじいちゃんおばあちゃんの近くに住むことにする。
引っ越しのバタバタで発熱。

7月9日(月)
週末に回復したと思ったら、
再び微熱。
半休。

7月8日(火)
続・微熱。
半休。

ふむふむ。
だいたい週イチで発熱をしていますね。
特に金曜と月曜に燃え尽きることが多いのは、
大人にも通じるものがあるような。

と、いま振り返れば冷静に俯瞰できますが、
当時は毎日ドキドキしっぱなしでした。
毎朝ドキドキしながら体温測って、
仕事中は保育園から電話が来るのではとドキドキドキドキ。
人間の一生涯の心拍数は決まっているという説がありますが、
あの数カ月で相当数を稼いだと思います。

というか本音を言うと、
「ちょっと熱出し過ぎじゃね?」と思ってました。
先輩ママから、
子どもは発熱をコントロールできるのだと伺いましたが、
まったくもって真実だと思う。

(今月の写真は、東京タワーのマスコットに驚くすーさんです)

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