蛭田瑞穂 13年6月8日放送
フランク・ロイド・ライト②
20代でデビューし、天才建築家として
脚光を浴びながらも、
私生活での度重なるスキャンダルにより
名声が地に落ちた晩年のフランク・ロイド・ライト。
ところが1937年、70歳のライトは
建築界を驚かす作品を発表する。
エドガー・カウフマン邸、
通称「落水荘」と呼ばれる住宅である。
渓流と建物が一体となり、
周囲の環境と見事に調和する「落水荘」は
ライトが提唱する“有機的な建築”を具現化していた。
20世紀最高の住宅とも讃えられるこの作品によって
フランク・ロイド・ライトは70歳にして
建築界のチャンピオンに返り咲いた。