澁江俊一 13年6月16日放送
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怪獣の父
地球の平和を守るウルトラマンが
次々と倒す怪獣たち。
その怪獣たちが
誰が見ても愛せない存在だったら、
ウルトラマンはこんなに
人気者になっていただろうか。
レッドキング、ピグモン、ジャミラ、ゼットン…
主役のウルトラマンより
ファンが多いかもしれない
怪獣たちの着ぐるみを数多く手がけ、
怪獣の父と呼ばれている高山良策(たかやま りょうさく)。
デザイナーの成田亨(なりた とおる)とともに
日本中の子どもたちに恐れられながらも
どこか憎めない怪獣たちを生み出した高山には
恐さではなく、やさしさがあった。
結婚後すぐに入院した妻を
献身的に介護したやさしさ。
怪獣の造形にもこだわりながら
軽さ、安全性を重視し
着ぐるみを着る演技者が怪我しないよう
自由に怪獣を演じられるよう気を配った。
そんなやさしさが
どこか、にじみ出てしまうから
今もみんな高山が生んだ怪獣たちが
大好きなのだ。