蛭田瑞穂 13年7月13日放送
ワールドカップ第1回大会⑦
第1回FIFAワールドカップが開かれた当時、
開催国のウルグアイはヨーロッパから見て
あまりに遠い辺境の国だった。
FIFAから招待を受けたヨーロッパの国で、
参加したのはわずか4カ国。
決勝戦の結果をイタリアの日刊紙
「ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト」は
わずか20行のコラムで伝えたのみだった。
しかし、そんなヨーロッパの無関心をよそに、
スタジアムの中では世界最高のサッカーが
繰り広げられていた。
過去2回のオリンピックも連破したウルグアイが
鮮やかな逆転劇の末にアルゼンチンを下し、
キャプテンのホセ・ナサシは最初の
優勝トロフィーを高々と掲げた。