沖縄のサンゴ
2011年7月、
世界で初めて、サンゴの全ゲノム解読に成功したと
沖縄の研究チームが発表した。
チームを指揮したのは
佐藤矩行(さとう のりゆき)。
沖縄科学技術大学大学院教授で、
進化発生学の権威である。
珊瑚礁の海はこの星の海洋面積の0.2%に過ぎないが
海の生物のおよそ25%の命を支えている。
観光や漁業など日本国内でサンゴがもたらす
経済効果は2,500億円にも及ぶという。
佐藤たちの研究は、地球温暖化で
絶滅の危機に瀕するサンゴを守る、確かな一手だ。
世界のサンゴを救うための発見が
沖縄の海で生まれたことは、きっと偶然ではない。