澁江俊一 13年7月21日放送
N.kimy
沖縄の映画
かつて沖縄で映画を撮るなら
戦争や米軍基地は
切っても切れないテーマだった。
1999年の世紀末に
その悲しい引力を解き放ち
ウチナーンチュの
明るく楽しくやさしい世界を
描き抜いた映画「ナビィの恋」。
ヒロインのおばぁ「ナビィ」に平良とみ。
その夫を演じ、沖縄のジミヘンと呼ばれた
三線の名手、登川誠仁をはじめ
沖縄文化の担い手が総出演。
京都生まれの中江裕司監督による
おばぁの一途なラブストーリーと
沖縄音楽満載の演出は
18万人もの県民に愛される大ヒット。
小渕総理が絶賛し、本土でも話題になった。
語り継ぐことは大切。
だけど戦争だけが沖縄のテーマじゃない。
本当はこういう映画を
みんな心から観たかったのだ。