澁江俊一 13年7月21日放送
bluegreen405
沖縄と芸術家
縄文土器の魅力を発見して以来、
日本文化の根源を探る旅を
続けていた芸術家・岡本太郎。
「わび」「さび」の伝統形式を、
生命力がないと否定した太郎は
沖縄の聖地・御嶽(うたき)が、
礼拝所もご神体もない空き地であることに、深く感動する。
沖縄には、何もない場所にこそ、神の存在があったのだ。
本土復帰にあたり、沖縄の人々に太郎が記した言葉。
「島は小さくてもここは日本、いや世界の中心だという
人間的プライドをもって、豊かに生きぬいてほしいのだ」