村山覚 13年7月27日放送
眠りの話 ダリの見た夢
シュールレアリスムの画家として知られる
サルバドール・ダリは、
うたた寝の仕方も一風変わっていた。
それは、指の間にスプーンを持ち、
真下に金属の皿を置いて寝るという方法。
眠りに落ちたダリの指からするりと落ちるスプーン。
高らかに響く金属音が、ダリを現実に呼び戻す。
うたた寝で見た夢の世界を
キャンバスに描きうつしたこともあったのだろうか。
奇人変人的なエピソードを数多く残しているダリだが、
緻密な計算に基づいた、したたかな男だったのかもしれない。
ダリはこんな言葉をのこしている。
「天才になるには、天才のふりをすればいい。」