佐藤延夫 13年8月3日放送



あの場所へ 林芙美子

小説「放浪記」がベストセラーになり
林芙美子は、念願のパリへ出発した。

画家になりたかったと公言するほど美術が好きで、
敬愛する永井荷風はフランス文学者。
彼女がパリに憧れない理由はなかった。

夫を日本に残しての一人旅。
パリでは、1ヶ月の生活費をおよそ800フランに決めて
切り詰めながら暮らしていたそうだ。

海外旅行が珍しかった時代、
着物姿で下駄を履いたジャポネーズは、
きっと話題になったことだろう。

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