大友美有紀 13年8月4日放送
tangerinaok
「夏の職人」風鈴職人 篠原儀治(よしはる)
夏の涼を耳から感じる風鈴。
丸いガラスに鮮やかな色で
絵付けがしてある「江戸風鈴」は、
その呼び名がついたのは、
1965年頃だったという。
名付け親は、江戸川区の無形文化財保持者でもある
篠原儀治(よしはる)。
江戸時代から伝わり、
今もここ東京で受け継がれていることから、
つけた名前です。
よき時代の風雅を楽しまれることをおすすめします。
もともとは江戸風鈴は、赤いガラスでつくられていた。
そこに宝船や松の絵が描かれていた。
裏側には米俵が一俵。
米俵は庶民にとって夢の夢。
大金が入ったら米俵を買おうと願う。
かつての風鈴は、涼だけでなく夢も奏でていたのだ。