大友美有紀 13年8月4日放送



「夏の職人」加賀小紋染 坂口幸市

今年は、男性のゆかたが売れているという。

そのゆかたにも使われる、
型紙を使って手染めの小紋をつくる技法。
石川県に一軒だけ残る坂口染工場の職人、
坂口幸市は二枚白小紋という染めを継承した唯一の存在だ。
1つの模様を2つの型紙に彫り分け、
重ねて二度、型染めをし、1つの模様に染める。
濃淡のある繊細緻密な小紋ができある。

 着物として着たときの姿を創造し、
 柄の組み合わせや色の濃淡をつけて作っています。
 彫りの職人さんと相談しながら、
 新しい物を発見できないかと常に考えています。毎日が勉強です。

型紙は、伊勢型紙。
坂口は明治・大正・昭和初期につくられた型紙を使っているが、
今でも新しい紋様を考案している。

型紙染め職人が減り、型紙の彫り師も減っているという。
日本の夏を上品に染めあげる小紋が、なくなりませんように。

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