ルーブル美術館①「フィリップ2世」
パリをいかに守るべきか
12世紀のフランス王、
フィリップ2世は悩んでいた。
自分が十字軍に参加している間に、
もしもイギリスが攻めてきたら?
立派な塔と
城門を備えた城壁で
街を囲え
彼はパリ市民に命じた。
しかしそれにはひとつ問題があった。
街のまん中をセーヌ川が流れているため、
城壁が分断され、
防御が手薄になってしまうのだ。
そこで彼らは、
防衛上最も重要なセーヌ下流の右岸に
出城をつくることにした。
それが後に
世界一有名な美術館になる
ルーブル城
である。
「ルーブル」の語源には
「要塞」や「偉大な」など諸説あるが、
現在でもよくわかっていない。