佐藤理人 13年8月10日放送



ルーブル美術館①「フィリップ2世」

 パリをいかに守るべきか 

12世紀のフランス王、
フィリップ2世は悩んでいた。

自分が十字軍に参加している間に、
もしもイギリスが攻めてきたら?

 立派な塔と
 城門を備えた城壁で 
 街を囲え 

彼はパリ市民に命じた。
しかしそれにはひとつ問題があった。

街のまん中をセーヌ川が流れているため、
城壁が分断され、
防御が手薄になってしまうのだ。

そこで彼らは、
防衛上最も重要なセーヌ下流の右岸に
出城をつくることにした。

それが後に
世界一有名な美術館になる

 ルーブル城 

である。

「ルーブル」の語源には
「要塞」や「偉大な」など諸説あるが、
現在でもよくわかっていない。

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