佐藤延夫 13年9月1日放送
遅咲きの人 徳富蘇峰
ギネスブックで、最も作品の多い作家と言われた
日本人がいた。
明治から昭和に活躍したジャーナリスト、徳富蘇峰だ。
作品の中でも特に目をひくのが、
織田信長の時代から明治までの歴史を収めた、
近世日本国民史。
全100巻、4万2468ページにも及び、
34年の歳月をかけて完成させた。
世に千載の世なく 人に百年の寿命なし
徳富蘇峰はそんな言葉を残し、
近世日本国民史を完成させた5年後、
94歳で亡くなった。
限りある人生、どうか悔いのないように。