大友美有紀 13年9月7日放送
「ふるさとグルメ」北海道芦別市 ガタタン
暑い季節がすぎ、これから涼しくなる。
そろそろ体を温める料理の出番がやってくる。
北海道芦別市は、かつて炭坑の町だった。
重労働のヤマの男たちを支えてきた
特別な料理がある。
ガタタン。
含む、多い、湯、と書いて、ガタタン。
鶏ガラや豚骨をベースにした、とろみのあるスープ。
野菜、肉、団子など10種類の具材を煮込んで、
片栗粉でとろみをつける。
戦後、旧満州から芦別に引き上げてきた
村井豊後之亮(ぶんごのすけ)が、
この地で開業した中華料理店で出したのが始まりだ。
中国の家庭料理をヒントに作った。
村井の店はもうないが、その味引き継ぐ店がある。
店の女将には夢がある。
芦別にとっては、宝物の料理。
炭坑の町だった芦別が
ガタタンの町になるようにがんばっています。
たくさんの具材ととろみのある食感。
女将の熱い思いに、体も心も温まる。
これから寒くなる季節、ガタタンで温まってみてはどうだろう。