蛭田瑞穂 13年9月14日放送



堀辰雄と周辺の人々②

多くの小説家がそうであるように、
堀辰雄もまた音楽をこよなく愛した。

そして、音楽の形式を文学に取り込むことにも
意欲的だった。

堀が30歳で発表した小説『美しい村』は、
バッハのフーガからその形式を構想したという。

作家の萩原朔太郎は『美しい村』の音楽性について
「音楽としてのやさしさと匂い」があり、
「散文でかいた抒情詩」と評している。

堀辰雄の小説は聴くように読んでみたい。

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