名雪祐平 13年9月29日放送
一眼 ドン・アルタグ、ジョン・ロビンソン
1951年10月21日。
アメリカンフットボールの一戦。
オクラホマ農工大学対ドレイク大学
おぞましいプレイが起きる。
ドレイク大のキャプテンは
最高のハーフバックといわれた
ジョニー・ブライト。
試合開始後、ブライトはボールからずっと後ろで
プレイの状況をみていた。
そこへ
相手の選手がいきなり突進し、
拳と前腕でブライトの顔面を強打した。
顎を砕かれ、気絶。
すぐに立ち上がり骨折したままプレイ再開したものの、
暴力的なタックルはつづき、
審判もあまり問題にしなかった。
ブライトはその時代にはまだ珍しい黒人選手だった。
人種差別による悪質な反則。
うやむやになるところだった。
しかし、決定的な証拠写真によって
全米の注目を集めた。
撮影したのは地元新聞の
ドン・アルタグとジョン・ロビンソン。
二人は連続写真用に改造したカメラで
衝突の瞬間を記録していた。
写真は
1952年ピューリッツァー賞受賞。