「ふるさとグルメ」鳥取県 いただき
秋になって、涼しくなると、お弁当を持って、
山登りにでも出かけたくなる。
鳥取県には、漁師や農家の人がお弁当に持って行った
「いただき」という郷土料理がある。
大きな油揚げの中に、
生米、野菜を詰めて、だし汁でじっくり炊き上げる。
つくり置きがきいて、腹持ちがいいのが特長。
その昔は、特別な行事があったときに
近所に振る舞っていた。
お米が貴重な時代、「もらう」のではなく
「いただく」料理だからこの名になった。
大山のかたちに似ているから「いただき」と呼ぶ、
という説もある。
家庭ごとに味つけの違う「いただき」。
最近では、作る人も減ったと言う。
貴重なふるさとの味、ぜひ、受け継いでいただきたいものだ。