フェルマーの遺産「フェルマー」
17世紀フランスの法律家、
ピエール・ド・フェルマー。
大の数学好きだった彼は、
読んだ数学書の余白に数多くのメモを残した。
彼の死後、それらは全て解明された。
たった一つを除いては。
3以上の自然数 nについて xn + yn = zn となる
0 でない自然数 ( x, y, z ) の組は存在しない
これが
フェルマーの最終定理
と呼ばれるもの。
この定理に関して
私は真に驚くべき証明を見つけたが
この余白はそれを書くには狭すぎる
そう記してこの世を去ったフェルマー。
それから350年もの間、
自分のメモが数学史上最大の謎として
大勢の人生を狂わせることになるとは、
彼は夢にも思わなかったに違いない。